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ゾーントレーニングの基本:心拍数で運動強度をコントロールする方法
1. ゾーントレーニングとは?
ゾーントレーニングとは、心拍数を基準に運動強度を区分けし、目的に応じて効率的にトレーニングを行う方法です。最大心拍数(通常は「220 − 年齢」で推定)を基準に、強度を5〜6段階に分けます。
2. 最大心拍数の求め方
最もシンプルなのは「220 − 年齢」の計算式ですが、実際には個人差があります。より正確に知りたい場合は運動負荷試験やウェアラブルデバイスでの計測が有効です。
3. 各ゾーンの概要と効果
一般的に次のように分類されます。
- Zone 1(50〜60%) ・ウォーミングアップやクールダウンに適した強度 ・リラックス効果や回復促進
- Zone 2(60〜70%) ・「脂肪燃焼ゾーン」と呼ばれる領域 ・長時間の持久力トレーニングに適し、有酸素能力の基礎を養う
- Zone 3(70〜80%) ・心肺機能を高める中強度領域 ・「少しきつい」と感じるペースで、持久系競技のベース作りに有効
- Zone 4(80〜90%) ・乳酸が溜まり始める領域 ・持久力だけでなくスピード向上にもつながる
- Zone 5(90〜100%) ・全力に近い高強度ゾーン ・短時間のインターバルトレーニングに適し、最大酸素摂取量(VO₂max)の向上に貢献
4. 初心者とアスリートの違い
- 初心者はZone 1〜2を中心に、まずは「運動習慣の定着」と「基礎持久力の向上」が目的。
- 中級者以上はZone 3〜4を取り入れることで、競技力や持久力を強化できる。
- 上級者・アスリートはZone 5も積極的に利用し、スピードやレースペースに直結するトレーニングを行う。
5. まとめ
ゾーントレーニングは「ただ頑張る」ではなく、目的に合わせて強度をコントロールすることが鍵です。効率的に持久力や心肺機能を高めるために、まずは自分の最大心拍数を把握し、各ゾーンの特徴を理解してトレーニングを取り入れましょう。