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いびきだけじゃない?「睡眠時無呼吸症候群」とはどんな病気?
寝ている間に呼吸が止まる?
「いびきが大きい」「寝ている間に息が止まっているみたい」と言われたことはありませんか?
それはもしかすると、睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)かもしれません。本人は症状に気づいていないこともありますが、実は知らぬ間に体を追い込んでいる可能性があります。
この病気では、寝ている間に呼吸が何度も止まり、そのたびに体が苦しくて目が覚めるため、ぐっすり眠れなくなります。
どんな症状があるの?
- 大きないびき
- 寝ている間に呼吸が止まる(家族から指摘されることが多い)
- 日中の強い眠気(会議中や運転中でも居眠りしてしまう)
- 朝起きても頭が重い、だるさが取れない
- 夜間なんどもトイレに立つ
- 高血圧
放っておくとどうなる?
睡眠時無呼吸症候群をそのままにしておくと…
- 高血圧や心臓病、脳卒中のリスクが高まる
- 糖尿病やメタボリックシンドロームとも関係する
- 交通事故や仕事中のミスにもつながる
→ 単なる「いびきの病気」ではなく、命や生活に関わる重大な病気です。
寝ている間に体の酸素濃度が下がってくると、交感神経が活性化します。交感神経とは本来は敵と対峙したときに、体が臨戦態勢に入るときに活性化されるものです。起きる反応としては、心臓がドキドキして、血管が収縮します。このようにして血管への負荷がかかり、朝起きたときの高血圧や頭痛などを引き起こします。
誰に多いの?
- 中高年の男性に多い
- 太っている人、首回りが太い人は特にリスクが高い
- 女性や痩せ型の人にも起こることがあるので油断はできません
*欧米人は骨格が大きいこともあり、太っている男性に多いイメージです。しかし骨格の小さな日本人/アジア人では痩せている人でも睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群は、
- 寝ている間に呼吸が止まる
- 日中も強い眠気に悩まされる
- 放置すると生活習慣病や命に関わる病気につながる
という、決して軽く見てはいけない病気です。
「いびきが大きい」「昼間も眠い」と感じる人は、早めに医療機関で相談することをおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群は診断の上、治療することができます。
日中の強い眠気を起こす病気は睡眠時無呼吸症候群だけではありません。特発性過眠症やナルコレプシーが隠れいているかもしれません。
睡眠について深く知りたい方は、睡眠衛生や睡眠とパフォーマンスの関係についても解説しています。