特発性過眠症ってどう診断するの?治療や生活習慣の工夫も紹介
まずは診断から
特発性過眠症は「眠い」という自覚だけでは診断できません。
医師は以下のようなステップで診断を進めます。
- 睡眠の記録 → 睡眠日誌やアプリで、どのくらい眠っているか確認します。
- 睡眠検査 → 病院で一晩泊まり、脳波や呼吸を調べることがあります。
- 昼間の眠気テスト → 日中にどのくらいの速さで眠りに入るかを調べ、眠気の強さを客観的に確認します。
これらを総合して「特発性過眠症」と診断されます。
治療はどうするの?
現時点で「根本的に治す薬」はありませんが、眠気をコントロールする薬が使われます。
- 眠気を抑える薬 → 日中に目を覚ましやすくする働きがあります。
- 覚醒をサポートする薬 → 集中力や注意力を保ちやすくする効果が期待できます。
薬の効果や副作用には個人差があるため、医師と相談しながら調整していきます。
生活習慣で気をつけること
薬だけでなく、生活の工夫も大切です。
- 睡眠リズムを整える → 就寝・起床時間をできるだけ一定にする。
- 夜更かしや寝だめを避ける → 休日も平日と同じリズムで。
- アルコールや過度のカフェインを控える → 睡眠の質を下げ、症状を悪化させることがあります。
- 昼寝は短めに → 長時間の昼寝は夜の睡眠を崩しやすい。
- 周囲に理解してもらう → 家族や学校、職場に病気を伝えておくことで「怠けている」と誤解されにくくなります。
まとめ
特発性過眠症は「寝ても眠い」だけでなく、日常生活に支障をきたす病気です。
- 診断には睡眠検査や眠気テストが必要
- 薬で眠気をコントロールできる場合がある
- 規則正しい生活や周囲の理解も大きな支えになる
「自分は普通と違う眠さかもしれない」と思ったら、早めに専門医に相談してみましょう。